2019年12月6日金曜日
小説プロット作法(本条克明の覚え書き)
この記事は、本条克明の覚え書き(忘れないように書きとめたもの)をほぼそのままのかたちで掲載しています。
「覚え書き」なので人にお見せすることを意識して書いたものではないのですが、よろしければご参考ください。
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創作哲学
2018年10月5日金曜日
手塚治虫先生の『火の鳥』から、物語づくりの高等テクニックを学ぼう
※この記事は『火の鳥』について語っているため、ネタバレになる記述がふくまれています。あらかじめご了承のうえ、ご閲覧ください。
*
現在、文庫版の『火の鳥』が刊行されていますが――
※当記事を投稿した2018年10月のことです。
『火の鳥』は、はっきり言ってすごい漫画(まんが)です。
「おもしろい」というレベルを超越しており、「すごい」としか言い表せない作品です。
読み返すたびに新たな発見があり、物語づくりにたずさわる人間の端(はし)くれとして、たいへん勉強になります。
どんなふうに勉強になるのかと言うと……
というわけで今回は、
「本条克明が『火の鳥』から学んだ物語のテクニック」
について、お話しいたします。
「おもしろい」というレベルを超越しており、「すごい」としか言い表せない作品です。
読み返すたびに新たな発見があり、物語づくりにたずさわる人間の端(はし)くれとして、たいへん勉強になります。
どんなふうに勉強になるのかと言うと……
というわけで今回は、
「本条克明が『火の鳥』から学んだ物語のテクニック」
について、お話しいたします。
2018年2月26日月曜日
「事実は小説よりも奇なり」は、小説家にとっては当たり前
「事実は小説よりも奇なり」という言葉があります。
じつはこの言葉、小説家にとっては当たり前だったりします(笑
なぜなら、小説(物語)の世界には、
「『奇』なストーリー展開にしてはいけない」
という原則があるからです。
2018年2月24日土曜日
キャラクターのネーミング (本条克明の場合)
ロボットクリエーターの高橋智隆(たかはし・ともたか)さんが、ロボカップ(ロボットのサッカー大会)に出場する「ヴィジオン ネクスタ」というサッカーロボットの制作に参加したときのエピソードとして、こんなことを著書のなかで語っています。
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ネーミングは「ヴィジオン」の後継機ということで、次世代の担い手=Next Agentの意味を込めた「ヴィジオン ネクスタ(VisiON NEXTA)」に決まった。
私はサッカーにちなんだ名前としてエースストライカーの「エストラ」やゴールキーパーの「ゴルキパ」、極めつけに得点王の「トクテオン」などのすばらしいネーミングを提案したがすべて却下されてしまった。
なぜだ。
※ネット上で読みやすいように改行を加えて体裁(文章の見た目)を整えてあり、一部文字の拡張を施しています。
<参考動画>
VisiON NEXTA 自己紹介
vstonevstone様の動画(YouTube)
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…………。
………………・
………………ぷっ。(←笑ってる)
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小説作法(小説の書き方)
2018年2月18日日曜日
小説(物語)におけるリアリティは、「現実的」でなくてもかまわない
小説にはリアリティが必要です。
リアリティがないと、
「これは小説ではなく、おとぎ話だ」
と言われてしまい、作品の評価をさげることになります。
実際、リアリティがない小説は、読んでいても物語の世界にはいっていくことができません。
ですので、小説にはリアリティが不可欠なのですが……
リアリティを言葉どおりの意味、
現実感
真実性
というふうにとらえると、創作の過程で行き詰まってしまう可能性があります。
小説というのは「つくり話」であり、本質的に「リアル(現実)」ではないからです。
そのため、「現実的な物語」をつくろうとすると、うまく話がつくれなかったり、おもしろい話にならなかったりして、行き詰まってしまうことがあるんですね。
小説を書くのであれば、「小説(物語)におけるリアリティ」について考え、自分なりの『答え』をだし、「つくり話」と「リアル」の矛盾を解消する必要があります。
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小説作法(小説の書き方)
2018年2月17日土曜日
物語における『謎』のつくり方と、気をつけなければいけないこと
「物語をおもしろくするのは『謎』の要素である」
そのように考えている人も多いかと思います。
たしかに『謎』の要素は、読者を物語に惹きつける効果があります。
ですので、プロットを作成するときに、
「この話に『謎』の要素を盛り込むことができるだろうか?」
「『謎』の要素をいれるとしたら、どうやって盛り込むのか?」
ということについて、検討する価値があると思います。
※プロットの意味についてはこちらをご参照ください。
→小説におけるプロットとは?
僕の場合は、
「『謎』の要素には、細心の注意を払わなければいけない」
と考えています。
作中に『謎』の要素を盛り込んだときは、気をつけなければいけないことがあるんですね。
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小説作法(小説の書き方)
2018年2月9日金曜日
小説のプロットを仕上げる (本条克明の小説作法4)
今回は、僕の「小説の創作法」の4回目として、
「プロットを仕上げる」
についてお話しいたします。
※1回目から読む場合は、こちらの記事をご閲覧ください。
→小説のモチーフを得る (本条克明の小説作法1)
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小説作法(小説の書き方)
2018年2月7日水曜日
小説のキャラクター(登場人物)を設定する (本条克明の小説作法3)
今回は、僕の「小説の創作法」の3回目として、
「キャラクター設定」
についてお話しいたします。
※1回目から読む場合は、こちらの記事をご閲覧ください。
→小説のモチーフを得る (本条克明の小説作法1)
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小説作法(小説の書き方)
2018年2月6日火曜日
小説の世界観・舞台を設定する (本条克明の小説作法2)
今回は、僕の「小説の創作法」の2回目として、
「世界観・舞台を設定する」
について、お話しいたします。
※1回目から読む場合は、こちらの記事をご閲覧ください。
→小説のモチーフを得る (本条克明の小説作法1)
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小説作法(小説の書き方)
2018年2月5日月曜日
小説のモチーフを得る (本条克明の小説作法1)
今回から6回に渡って、僕の「小説の創作法」をご紹介いたします。
ここでご紹介する方法は、あくまでも「本条克明の場合は」というやり方です。すべての人に通用する創作法ではありません。
小説には、すべての人に共通する書き方(創作のしかた)というものは存在しないからです。
※こちらをご参考ください。
→「小説の書き方」はない……けど、ある
*
今回は、第1回目として、
「モチーフを得る方法」
について、お話しいたします。
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2018年1月27日土曜日
「物語の起伏」は、事件やトラブルが起こらなくてもつくれる?
エンターテイメント系の小説の場合は特にそうなのですが、
「物語に起伏をつくるには、主人公が追い詰められるような事件やトラブルが不可欠だ」
と考えている作家が多数派だと思います。
「シンデレラ曲線」は、おもいっきりその理論ですよね。
※「シンデレラ曲線」については、こちらをご参照ください。
→シンデレラ曲線というストーリーライン アメリカ的な「物語の基本」
ですが……
僕が書く小説では、作中で「大きな出来事(できごと)」は起こっていません(笑
不幸な事件や、やっかいなトラブルが起こらなくても、物語に起伏をつくることができるからです。
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2018年1月26日金曜日
シンデレラ曲線というストーリーライン アメリカ的な「物語の基本」
日本では、ストーリー作成の基本として、
「起承転結(きしょうてんけつ)」
という方法が説かれています。
- 起 ……… 発端(話が始まる)
- 承 ……… 話が進む
- 転 ……… 意外な展開になる(盛りあがる)
- 結 ……… 落ち(話がまとまる)
マンガの世界では「起承転結」をたいへん重視しています。
プロであれアマチュアであれ、マンガを描く人は、初心者の段階で「起承転結」をたたき込まれていると思います。
小説やシナリオの世界では――
アメリカでは特にそうなのですが、
「シンデレラ曲線」
というストーリーライン(話の流れ)を基本にしています。
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2018年1月24日水曜日
プロット(物語)の作成能力を養う練習法
今回は、
「プロット作成能力を養う練習法」
について、お話しいたします。
※「プロット」の意味については、こちらをご参照ください。
→小説における「プロット」とは?
ぶっちゃけたことを言ってしまうと、プロット作成能力を養ういちばん良い方法は、
「実際にプロット(物語)をつくること」
それに尽きるんですけどね。
モチーフ(題材)をもとに、
設定をし、
ストーリーを組む――
納得のいくプロットになるまで、
何度でもアイデアを練り直す――
そのくり返しによって、プロット作成能力は養われていきます。
地道な努力――というか、「実際につくる」というストレートな経験の積み重ねですよね、もっとも優れた訓練は。
物語の創作においては、「これが正しい」というものを定義することはできません。
創作の世界では、自由な発想が奨励され、斬新なアイデアやオリジナリティのある作品が求められているからです。
そのため、プロットを作成する能力は、
「作家のセンス(感性)にかかっている」
ということになるわけですが……
その『センス』を養う練習法なら、あるんですね。
2018年1月23日火曜日
小説における「プロット」とは?
プロットとは、「物語の構想」のことです。
小説の書き方をマニュアル的に解説した本では、
「物語の土台」
「物語の枠組み」
「物語の設計図」
といった言葉で説明していることが多いのですが、言葉どおりに解釈しようとすると、かえって意味がわからなくなることがあります。
また、「あらすじ」という意味でもプロットという言葉を用いることがありますので、よけいにわかりにくい用語だと思います。
※正確に言うと、あらすじの場合は「シノプシス」です。
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