2018年8月28日火曜日

PDFで、フォント(文字)をすべて黒文字にしたい場合は


 PDFの文書には、フォント(文字)に色がつけられていることがあります。
 僕が以前に配信していたPDF電子書籍も、色の拡張をほどこしていました。


 僕としては、カラーにしたほうがわかりやすいと判断して文字に色をつけたのですが――

 でも読者のなかには、
「色があるのはかえって見づらい」
「本の文章はぜんぶ黒文字であるべきだ」
 と感じた人もいたかもしれません。

 というわけで今回は、
「PDFのフォントを、すべて黒文字にする方法」
 をご紹介いたします。


フォント(文字)をすべて黒文字にする方法


 Adobe Reader(Acrobat Reader)を使ってPDFの文書を開きます。

 上のメニューバーのなかの[編集]を選択し、次に[環境設定]を選択します。
この記事を書いた2018年当時の場合です。のちのAdobe Reader(Acrobat Reader)では、[メニュー]→[環境設定]という順序になることもあります。

 出てきたウインドウの左側のほうに「分類」と書かれ、その下のウインドウのなかにいろいろな項目があるのですが、そのなかから[アクセシビリティ]を選択します。



「環境設定ウインドウ」のなかの内容が変わったと思います。

 次に、上のほうにある「カラーの表示を調整」のところにチェックを入れます。



「黒いテキストまたはラインアートの色のみを変更」のチェックをはずします。



 最後に[OK]をクリックして完了です。


テキストの濃さを変える方法と合わせて活用


 これで、色のついているフォントがすべて黒文字になります。



 もし、
「ぜんぶ黒文字になったのはいいけど、黒が濃すぎてなんだか読みにくいな」
 と感じた場合は、文字の濃さを調整する方法がありますので、そちらを試してみてください。

PDFのテキスト(黒文字)の色を薄くしたいという場合は


 ちなみに、この設定で変更されるのはテキスト(文章)だけです。
 作中のイラストや、表紙の画像などはカラーのままです。


作り手の努力がムダになるけど……やっぱり読みやすいことが最優先


 文書をカラーで仕上げるのは、それなりに手間がかかります。
 ですので、
「カラーで仕上げた作品は、カラーのまま読んでほしい」
 というのが作り手側の本音(ほんね)だと思うのですが……

 とはいえ、作品は読者のためのものですので、読み手のほうで「ぜんぶ黒文字のほうがいい」と思うのであれば、やはりそちらが優先ですよね。
 そういう場合は、容赦なく黒文字に変えてしまいましょう(笑

 そして、PDFをより快適に楽しみましょう。


PDF電子書籍をより快適に楽しむために
自動しおり機能(前回読み終わったページを開く)を設定する方法
目次の機能(しおり機能)を活用する方法
画面がまぶしくて見づらいという場合は
テキスト(黒文字)の色を薄くしたいという場合は
フォントをすべて黒文字にしたい場合は(当記事)
イラスト画像が粗くなってしまう場合は



更新
2024年3月3日 [メニュー]→[環境設定]に関する補足説明を追加。