作家の仕事道具と言えば、とうぜん「文章を書くためのもの」になりますので、仕事道具の筆頭は「ワープロ」になるのですが――
※こちらをご参考ください。
→ワープロは作家のバディ(相棒) 作家の道具の筆頭はワープロ
もうひとつ、書くための重要な道具として、キーボードがあります。
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僕のパソコンは、ノート型です。
ですが、「外付けキーボード」を使っています(笑
これを初めて見た人は、驚いたり、笑ったりします。
「何これ、キーボードがふたつならんでる!」
みたいな感じで(笑
「何これ、キーボードがふたつならんでる!」
みたいな感じで(笑
ノートパソコンで外付けキーボードを使うメリット
パソコンを購入するときは、いつもノート型を選びます。
持ち運びができるので、その気になればどこでも場所を選ばずに執筆ができます。
そのメリットがあるので、今度また買い換えるときがきても、やっぱりノート型を選ぶと思います。
もちろん、キーボードは外付けにして使います(笑
キーボードを外付けで使う理由
「ノートパソコンには最初からキーボードがあるのに、なんでわざわざキーボードを付けるんだ?」
と疑問に思った人もいるかもしれませんが――
その理由は、ふたつあります。
ひとつは、ノートパソコンのキーがしっくりこないからです。
僕が初めて使ったワープロは、富士通株式会社の『OASYS(オアシス)』でした。
いまの若い人たちは知らないかもしれませんが、当時は「ワープロ専用機」というものが存在していて、僕が使っていたのもそうでした。
ワープロ専用機のキーはノートパソコンのようにぺったりとした感じではなく、もっと高くなっていました。
打ち込んだときに、カタカタと音がします。
僕の場合は、最初におぼえたワープロがカタカタ音が鳴るキーボードだったので、タイピングをしたときに音がでないとなんだかしっくりこないんですよね。
それに、カタカタと音が鳴ることで、書きながらリズムに乗ってきたりしますしね。
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もうひとつの理由は、
「ノートパソコンのキーボードは『本体』そのものだから、あまり叩きたくない」
ということです(笑
外付けキーボードを使う以前は、パソコンが壊れるのがやたらと早かったです。
1~2年で正常に動かなくなってきました。
原因をいろいろ考えたすえに、
「タイピングで本体にダメージを与えているのでは?」
という仮説に思い至りました。
僕の場合、タイピングはかなり強いです。けっこう激しくキーを叩きます。
作家なので、文章を書く頻度(ひんど)は人よりも多いので、それだけキーボード(本体)を叩く回数も増えます。
もしかすると、俺のタイピングのせいでパソコンの劣化を早めているんじゃないだろうか?
そう思って、本体のキーボードは外に持ち運んだときだけ使うようにしました。
キーの隙間(すきま)からホコリがはいらないようにシートを貼り、本体のキーボードはできるかぎり使わないで温存しています。
そして、ふだんは外付けのキーボードを使っています。
それが功を奏したのかどうかはわかりませんが、今回のパソコンは長持ちしています(嬉
これまでに外付けのキーボードは2度、壊れて買い換えましたが、パソコンのほうは快調です。
パソコンが元気ならキーボードだけ買い換えればいいので、経済的にも助かっています。
外付けキーボードは目にやさしい?
外付けキーボードを使うようになってから、もうひとつ、予想外のメリットがありました。
以前よりも、目が疲れにくくなったと実感しています。
たぶん、画面から少し距離がはなれたからだと思います。
テレビを観るときは、「部屋を明るくしてはなれて観るように」と注意をうながしていますが、ノートパソコンは画面のすぐ下にキーボードがあるので、どうしても画面に近くなるんですよね。
キーボードを外付けにしたことによって画面との距離ができたため、以前よりも目が疲れにくくなりました。
※とはいえ、長時間連続で執筆をすると目に負担がかかります。執筆は休憩をはさみながらおこなうほうが健康に良いです……当たり前のことですけど(笑
作家としてのキーボードに対するこだわり(本条克明の場合)
キーボードは仕事道具ですので、僕なりにこだわりをもっています。
「こだわり」と言っても、「高くていいやつを買う」という意味ではありません。
僕の場合、
「キーが高いこと」
「カタカタ音が鳴ること」
というふたつのことにこだわってキーボードを選んでいます。
こだわりはそれだけなので、それ以上の機能は求めていない――というより、いらないです(笑
作家にとって、キーボードは「消耗品」です。
仕事柄、書く頻度(キーを叩く回数)が多くなるので、どうしてもすぐに壊れてしまいます。
なので、最低限の条件(こだわり)さえクリアしていれば、あとはできるだけお手頃な価格なものを選んで購入しています。
だって、消耗品ですからね。
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僕の場合は、「キーが高くてカタカタ音が鳴る」ということにこだわってキーボードを選んでいます。
と言いながら、最近では、
「音が静かなキーボードも、いちど試してみようかな」
と(ちょっとだけ)考えています。
食わずぎらいをせずに使ってみたら意外といいかもしれませんしね。
もちろん、外付けで(笑
※タイピングや執筆法に関するお話
→タッチ・タイピングを習得するために (作家からのアドバイス)
→小説の執筆をする (本条克明の小説作法5)
更新
2018年8月5日 重複表記を一ヶ所訂正。