2018年9月26日水曜日

拡大鏡(メガネタイプのルーペ)で、文庫版のマンガが快適に読めた!


 数ヶ月ほど前になりますが、地元の本屋さんで『火の鳥』の文庫版が発売されていたのを目にしました。
当記事を投稿した2018年9月のことです。

『火の鳥』は高校生のときに夢中になり、そのときにハードカバーのものをそろえていたのですが、

黎明(れいめい)編と未来編は、兄がもっていたので買わなかった
その後、兄が断捨離(だんしゃり)の一環として処分してしまった

 という経緯によって、黎明編と未来編だけが欠落してしまいました(苦笑

断捨離とは、「不要なものを捨て去ることで執着や欲求を落とすことを目的にした整理法」のことです。


 ちょうど欠落している黎明編と未来編が同時刊行されていたので、喜びいさんで購入したのですが――

「字が小さすぎて読めない!」

 ……そりゃもう、ショックでしたよ。

 ナレーション部分は小さい文字で書かれていたり、火の鳥のテレパシーによる台詞(せりふ)は細字のフォントを使ったりしているので、何がなんだかさっぱりわかりません(汗
ちなみに視力は、右が 1.5、左が 1.2です。

「読めなくても、とりあえず全巻そろったんだから良しとするか」
 そう自分に言い聞かせて納得していたのですが――

 先日、地元のドラッグストアで、メガネタイプのルーペ(拡大鏡)を目にしました。

 メガネタイプのルーペは、テレビのCMで「日本の高度なテクノロジー」を謳(うた)っている某商品のイメージしかなかったので高額なのかと思っていましたが、メーカーによっては低価格のもあるんですね。知りませんでしたよ。

 さっそく購入して、文庫版の『火の鳥』を読んでみたのですが――

「読める! ちゃんと読めるぞ!」

 マジで、感動しました(笑


拡大鏡で、読書が快適に


 僕が購入した商品は拡大率が1.6倍なのですが、本を読むにはちょうどいい拡大率だと思います。

 アナログのマンガの原稿はB4やA4の大きさが一般的――それを文庫サイズ(ほぼA6サイズ)に縮小したら、小さすぎて読めない作品がでてきてもおかしくありませんよね。
 拡大鏡は、それをまた拡大してくれるので本当にありがたいです(嬉

 文庫版のマンガにかぎらず、小説や実用書などの活字の本を読む場合も、拡大鏡を使うとより快適に読むことができます

 近年の書籍は、文庫であっても字が大きめになっているものが多いので、ふつうに問題なく読めていたのですが――
 でも拡大鏡を使ってみたら、もっと楽に読めるようになりました(嬉

 長時間、読書をしても目があまり疲れなくなりましたしね。

本条克明の感想です。効果には個人差があると思います。


拡大鏡のデメリット


 と、拡大鏡のメリットについて語りましたが――
 偏(かたよ)りがないように、デメリットにあたる部分についてもお話ししておきます。

 といっても、
「ルーペ(虫眼鏡)なんだから当たり前じゃん」
 というたぐいのことなんですけどね(笑


少しゆがんで見える

 虫眼鏡はいわゆる凸レンズですので、平面が正確な平面のまま見えるのではなく、少し湾曲した状態で見えます。
 とはいえ微妙なゆがみですので、活字の本を読んでいるぶんにはまったく気になりません。
 ただ、マンガなどの『絵』を見る場合は、直線が少しカーブして見えることがあります。


遠くのものは、はっきり見えない

 はっきり見えるのは、近くにあるものです。
 30センチ以上遠くのものを見る場合は、焦点が合わずにぼやけてしまい、かえって見えにくいことがあります。


はずした直後、数秒から十数秒のあいだ目の焦点が合わなくなることがある

 拡大鏡をはずした瞬間、目の焦点が合わず、視界全体がぼやけて見えることがあります。
 といっても数秒間だけで、すぐに焦点が合ってちゃんと見えるようになります。
 ただ長時間かけたままの場合は、十秒以上、焦点が合わないことがあります。

 拡大鏡を使うと目が疲れにくいので、つい長時間にわたって読みつづけてしまいがちですが、数十分おきに休憩をはさみ、拡大鏡をこまめにはずしたほうが目の健康には良いかもしれません。


 また、僕が購入したメガネタイプのルーペは、「眼鏡の上から装着可能」となっていますが、ふだん眼鏡をかけている人や、近視や乱視の人にも正常に使えるのかどうかは、僕にはわかりません。
 購入する前に確認しておくことをお勧めいたします。


当たり前だけど、やっぱり文字は大きいほうがいい


 もしかすると、
「デジタルなら拡大も縮小も簡単にできるんだから、最初から電子書籍を買えばいいじゃん」
 と思った人もいるかもしれませんが――

 たしかに、そのとおりです(笑

 マンガの場合はフィックス型(固定レイアウト型)なので、拡大すると画面から絵や文字がはみだしてしまい、上下左右にスクロールさせながら読むことになりますが、拡大・縮小が自在なのはやっぱりデジタルの利点だと思います。

 ですので、電子書籍を閲覧できるリーダーやアプリをもっている人は、電子書籍で読むのが賢い選択だと思います。


 いずれにしても、読書をするときは、やっぱり文字は大きいほうがいいですよね。
 当たり前ですけど(笑

 拡大鏡を使ってみて、
「文字が大きく見えるだけで、けっこうちがうもんだなぁ」
 と、あらためて実感しました。

 拡大鏡のおかげで、最近ますます本を読むことが楽しくなりました(笑


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更新
2018年10月1日 文章を一部改訂。
2018年10月5日 視力の記述とリンクを追加。
2019年1月17日 「塚」の字を公式表記に変更。(ご利用のプラウザや閲覧環境によって、変更されずに公式表記ではない文字で表示されることがあります)
2024年1月7日 記事内の広告を削除。広告の削除にともない記述を大幅に削除、変更。
2024年1月8日 空白行を修正。