<おもしろい話>
真っ白い犬は、おもしろい(尾も白い)
※巷(ちまた)に広まっている『おもしろい話』より。
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……ふっ。
白い猫さんだって、おもしろいぜ。
画像の白猫さんは、ウチの近所に住みついていた野良猫(メス)です。
ここ数年、まったく姿を見ていないので、亡くなってしまったようです。
残念だなぁ……この子には、特別な思い入れがあったのに。
というのも、この白猫さん――
オッドアイなんです。
白猫のオッドアイ
オッド(odd)という言葉は、「奇妙な」とか「変な」という意味の英語。
そのほかにも「片方ずつの」とか「ちぐはぐな」という意味もあります。
オッドアイ(odd eye)とは、左右の瞳(虹彩)が異なった色をしている目のこと。
「虹彩異色症」や「ヘテロクロミア」という言い方もあります。
「オッドアイ」という言葉は動物に使われることが多く、そのほとんどが猫に対して使われています。
オッドアイの美しさに心をうばわれた
この白猫さんを最初に見たのは2011年――いまから13年前のこと。
はじめて本物のオッドアイを見たので、衝撃を受けました。
写真では見たことがあったのですが、実際に目(ま)の当たりにするとあまりにもミステリアス(神秘的)なので、すぐに魅了されました。
仔猫のころは右目(イエローの虹彩)の色が濃く、アンバー(琥珀)のような色だったのですが、大人になると色がうすくなり、澄んだイエローになりました。
イエローとブルーの組み合わせのオッドアイを、日本では金目銀目(きんめ
ぎんめ)と言い、縁起が良いとされています。
私にとっては縁起が良いとかに関係なく、この白猫さんを見かけると幸運に恵まれたような、うれしい気持ちになりました。
会えただけで、その瞳を見ることができただけで、私は幸せな気持ちになれたんだよ。
会えなくなって、残念だよ……。
警戒心が強い子だったので、なついてもらえず、保護することができなかったんだ。
もしウチの子になっていたら、いまも生きていてくれたのかなぁ……。
オッドアイの美しさに心をうばわれ、この世の神秘に感動する――
そんなかけがえのない体験をさせてくれたあの白猫さんには、心から感謝してるよ。
ありがとう。
オッドアイはアシンメトリーの究極
遺伝子の関係上、白猫がオッドアイになりやすいと言われています。
そのため、白猫以外のオッドアイは、かなりめずらしいと言えます。
とは言うものの――
希少価値はさておき、私としては、やっぱり白猫のオッドアイが好きです。
白い顔が無地のキャンバスとなって、異なるふたつの色を強調しているかのようです。
猫の目はただでさえ宝石のように美しいというのに、一個体でふたつの色の目をもっているなんて、そりゃ魅力的に決まってますよ。
いい!
美しい!
ふぞろいであるがゆえに、美しい!
オッドアイは、アシンメトリー(左右非対称)が生みだす『美』の究極
私は、そう思うんだ。
※瞳の色に関するほかのお話
※猫に関するほかのお話
更新
2024年10月6日 リンクを追加。