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2024年9月14日土曜日

白猫のオッドアイに、アシンメトリーの『美』を見た

 
 <おもしろい話>

 真っ白い犬は、おもしろい(尾も白い)

巷(ちまた)に広まっている『おもしろい話』より。

*****

 ……ふっ。

 白い猫さんだって、おもしろいぜ。


 画像の白猫さんは、ウチの近所に住みついていた野良猫(メス)です。
 ここ数年、まったく姿を見ていないので、亡くなってしまったようです。

 残念だなぁ……この子には、特別な思い入れがあったのに。

 というのも、この白猫さん――


 オッドアイなんです。


白猫のオッドアイ


 オッド(odd)という言葉は、「奇妙な」とか「変な」という意味の英語。
 そのほかにも「片方ずつの」とか「ちぐはぐな」という意味もあります。

 オッドアイ(odd eye)とは、左右の瞳(虹彩)が異なった色をしている目のこと。
「虹彩異色症」や「ヘテロクロミア」という言い方もあります。

「オッドアイ」という言葉は動物に使われることが多く、そのほとんどが猫に対して使われています。



オッドアイの美しさに心をうばわれた


 この白猫さんを最初に見たのは2011年――いまから13年前のこと。
 はじめて本物のオッドアイを見たので、衝撃を受けました。

 写真では見たことがあったのですが、実際に目(ま)の当たりにするとあまりにもミステリアス(神秘的)なので、すぐに魅了されました。


 仔猫のころは右目(イエローの虹彩)の色が濃く、アンバー(琥珀)のような色だったのですが、大人になると色がうすくなり、澄んだイエローになりました。


 イエローとブルーの組み合わせのオッドアイを、日本では金目銀目(きんめ ぎんめ)と言い、縁起が良いとされています。


 私にとっては縁起が良いとかに関係なく、この白猫さんを見かけると幸運に恵まれたような、うれしい気持ちになりました。

 会えただけで、その瞳を見ることができただけで、私は幸せな気持ちになれたんだよ。

 会えなくなって、残念だよ……。
 警戒心が強い子だったので、なついてもらえず、保護することができなかったんだ。


 もしウチの子になっていたら、いまも生きていてくれたのかなぁ……。

 オッドアイの美しさに心をうばわれ、この世の神秘に感動する――
 そんなかけがえのない体験をさせてくれたあの白猫さんには、心から感謝してるよ。

 ありがとう。


オッドアイはアシンメトリーの究極


 遺伝子の関係上、白猫がオッドアイになりやすいと言われています。
 そのため、白猫以外のオッドアイは、かなりめずらしいと言えます。

 とは言うものの――

 希少価値はさておき、私としては、やっぱり白猫のオッドアイが好きです。


 白い顔が無地のキャンバスとなって、異なるふたつの色を強調しているかのようです。

 猫の目はただでさえ宝石のように美しいというのに、一個体でふたつの色の目をもっているなんて、そりゃ魅力的に決まってますよ。


 いい!
 美しい!
 ふぞろいであるがゆえに、美しい!

 オッドアイは、アシンメトリー(左右非対称)が生みだす『美』の究極

 私は、そう思うんだ。


瞳の色に関するほかのお話

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