今回も潜在意識を活用したテクニックのお話です。
まずは少し試してみて、「自分に合っている」と感じたら実践(じっせん)するようにしてみてください。
今回は、イメージを使ったテクニックをご紹介します。
「笑顔をイメージする」
というテクニックです。
なんだ、そんなことか――と思った方(かた)もおられるかもしれませんが、これはかなり強烈な肯定暗示です。
少なくとも、僕の場合は絶大な効果がありました。
笑顔をイメージする
あなたの好きな人――
あなたにとって大切な人――
あなたにとって大切な人――
そういった、あなたにとってかけがえのない人(あなたの心を『快』にしてくれる人)を、思い浮かべましょう。
家族、親友、恋人――もしくは、あなたの好きな芸能人でもかまいません。
そして、そういった人たちの嬉(うれ)しそうな笑顔、好意的な笑顔、最高に素敵(すてき)な笑顔をイメージします。
* * *
「……ありがとう」暮咲さんの顔に、笑みが浮かんだ。
口もとが少しほころんだだけのかすかな笑みだったけど、それは確かに笑顔だった。
暮咲さんが安心してくれたのがわかって、俺はすごく嬉しくなったんだ。
※『きみの微笑みが嬉しくて』 俺は、不安を募らせているんだ(1) より抜粋
* * *
イメージするのは、満面の笑顔でなくてもかまいません。
わずかに微笑(ほほえ)んでいるだけであっても、「喜び」があらわれている笑顔であれば、それは最高に素敵な笑顔です。
イメージングのやり方
まずは、ひとりでくつろげる時間を確保できたときにおこなうようにしましょう。
うまく頭のなかでイメージできないときは、笑っている人の写真や映像を見ることで、笑顔のイメージを頭のなかに焼きつけます。
慣(な)れてきたら、少しでも時間があいたときに、いつでもイメージすることができるようになります。
何かの待ち時間のあいだに――
休憩時間に体をやすめているときに――
ひとり、ぼんやりとしている時間に――
休憩時間に体をやすめているときに――
ひとり、ぼんやりとしている時間に――
そんな日常生活のなかにできる「すき間」の時間を使って、素敵な笑顔をイメージしましょう。
あなたが何を想像しているのかなんて、人にはわかりません。
はばかることなく、たくさんイメージしましょう(笑
人の笑顔のイメージは、あなたの笑顔のイメージとおなじ
肯定暗示(自己暗示)という意味では、自分が喜んでいる姿をイメージできれば、それがいちばん良いんだと思います。
ですが、自分の姿をはっきりとイメージするのは、それほど簡単ではありません。
人は『自分』のことが見えないので、「自分の姿」というものをよく知らないからです。
ですので、あなたが好感をいだいている人の笑顔をイメージするほうが、より鮮明にイメージできると思います。
実際にその人の笑顔を見たことがあれば、イメージするのは簡単だと思います。
自分の笑顔でなくても、誰かの笑顔をイメージすれば、それは自分の笑顔をイメージしたのとおなじことです。
潜在意識には、「自分と他人の区別が苦手」という性質があります。
つまり、他人のことも『自分』として認識しているんですね。
このことは、脳科学においても「ミラー・ニューロン」の発見によって証明されています。
「他人の姿を見て、その姿を自分とかさね合わせる」という働きをする神経細胞が、脳のなかにはあるんですね。
人はみな、生まれながらに「共感する心」を持って生まれてきています。
誰かの笑顔をイメージすれば、それは自分の笑顔をイメージしたのとおなじことです。
それはすなわち、あなたが実際に笑ったのとおなじことです。
潜在意識は、「イメージ」と「現実」の区別がついていないからです。
*
この方法は、潜在意識に『喜び』の状態を記憶させる強い暗示になります。
たとえいまは笑顔を忘れてしまっている人も、自然な笑顔で笑えるようになります。
嬉(うれ)しい
楽しい
愛(いと)しい
楽しい
愛(いと)しい
そういった喜びの感情が、自然なかたちであらわれるようになります。
いつでもどこでも笑顔を思い浮かべるだけで
僕の場合は、この「笑顔のイメージ」がいちばん効果がありました。
『笑顔』を思い浮かべると、いつでも嬉しいような、愛しいような、そんな気持ちになります。
『笑顔』を思い浮かべれば、すぐに喜びの感情で胸が温かくなります。
いつでも、どこでも、『笑顔』が心にあれば、幸せな気持ちになれます。
喜び――
やさしさ――
相手に対する好意――
やさしさ――
相手に対する好意――
笑顔はたくさんのことを伝えてくれます。
笑顔って、本当にすごいですよね。
簡単にできて、とても効果のある方法です。
ぜひ試してみてください。
『いま幸せ』のやり方
→「好き」という言葉で『いま幸せ』になる
→笑顔をイメージして『いま幸せ』になる 当記事
→上機嫌なフリをして『いま幸せ』になる
→『いま幸せ』を実践して悪夢や不快なイメージを見るようになった場合は
※この記事は、本条克明が以前に電子書籍として配信していた『〈いま幸せ〉を実践する方法』に掲載したお話を改訂したものです。