2019年6月4日火曜日

『いま幸せ』を実践して『悪夢』や『不快なイメージ』を見るようになった場合は


『いま幸せ』を実践(じっせん)して、「喜べる心」が養われると、潜在意識からネガティブなイメージがわき上がってくることがあります
 自分の意思や、自分の状態(感情)を無視して、潜在意識のほうから一方的に『不快なイメージ』を送りつけてくることがあるんですね。

 それは、眠っているときに『悪夢』としてやってきたり、日常生活のなかで突発的(とっぱつてき)に浮かぶイメージとしてやってきたりします。

 そのイメージは、自分がもっともおそれていること――すなわち、「最悪な結果」のイメージであることがほとんどです。
 これらのイメージは、とてもリアル(現実的)なこともあれば、なんらかの象徴に変換されていることもあります。


なぜ『悪夢』や『不快なイメージ』を見るようになるのか


 このようなことが起こりはじめると、困惑すると思います。

 というのも、このネガティブなイメージは、

「肯定暗示が、うまくいっている(うまくいった)」
「私は、ポジティブになってきた(ポジティブになった)」

 そういった実感があるときにやってくるからです。

 ポジティブな方向に進んでいるはずなのに、『悪夢』にうなされたり、『不快なイメージ』が頻繁(ひんぱん)にわき上がってくる――

 このような矛盾(むじゅん)した現象に見舞われると、
「何か良くないことが起こっているのでは?」
 と不安になったり、
「『努力逆転の法則』が起こってしまったのでは?」
 と、自分のなかに芽生(めば)えた肯定感に疑念をおぼえたりします。

「努力逆転の法則」とは、意識(顕在意識)と潜在意識が対立することによって、潜在意識が意識と逆のイメージをふくらませてしまい、逆効果になることです。


 でもね――

 この種の『悪夢』や『ネガティブなイメージ』については、思いわずらう必要なんてないんですよ。

 むしろ、好ましい現象なんですから(笑


幸せなときに『悪夢』や『不快なイメージ』にさいなまれる理由


「喜べる心」が養われ、心に肯定感(快)があるにもかかわらず、なぜ潜在意識は『悪夢』や『ネガティブなイメージ』を送りつけてくるのでしょう?

 それは、潜在意識のなかのイメージや感情が、ポジティブなものに切り替わるからです。

 あなたの潜在意識がポジティブになると、それが『原因』となり、ポジティブな『結果』を引き寄せます。
 つまり、心の状態にしたがって、「現実の世界」にポジティブな出来事(できごと)が起こるように高次の意識がしむけるんですね。

 ここでひとつ問題が――

 それは、あなたの潜在意識のなかにある「ネガティブなイメージ」です。

 あなたが『いま幸せ』を実践するまで、それはずっと潜在意識のなかにあり、あなたが否定的なことを想うたびに蓄積し、成長してきました。
 それは、
「いつか『現実の世界』で再生される(実現される)イメージ」
 として、潜在意識のなかに保管されていたものです。

東洋の宗教で『業(ごう カルマ)』と呼んでいるものと同様のものです。


 ですが、あなたは「喜べる心」を身につけました
 現在のあなたはポジティブな人間であり、ポジティブな『結果』を引き寄せる人になっています
「心の状態」から言って、以前のあなたとは、まったくの別人です

 そうなると、潜在意識のなかに保管してきた『ネガティブなイメージ』がいらなくなります

 それはもう「現実の世界」に再生させる(実現させる)必要がないからです。


 潜在意識は、「いらなくなったイメージ」を解消しはじめます。
 そして、その解消の手段として、
『悪夢』や『不快なイメージ』を、顕在意識(けんざい・いしき)に送りつける――
 という方法を、潜在意識はとるんですね。

 潜在意識のなかにある抑圧されたイメージは、表出させること(意識にのぼらせること)で、解消することが可能だからです。

 と言っても、「現実の世界」に実現させたときのような大きな解消にはなりません。
 そのため、くり返し意識にイメージを浮かび上がらせることで、少しずつ解消していきます。


 これが、
「肯定感が養われているときに、『悪夢』や『不快なイメージ』にさいなまれる」
 ということが起こるメカニズムです。


『悪夢』や『不快なイメージ』の対処法


 こういった『悪夢』や『不快なイメージ』が起こった場合の対処法は――

 気にせずに、やり過ごしてください(笑

 そして、いままでどおり『いま幸せ』をつづけてください。
 それらの『悪夢』や『不快なイメージ』は、一時的なものです。
「現れては、消えていくもの」なんですね。
 解消され尽くしたら、やってこなくなります。


 また、僕の経験から言って、『悪夢』や『不快なイメージ』で見た出来事は、「現実の世界」には起こりません

『解消』による現象なのですから、起こるはずありませんよね。
 むしろ、それとは正反対と言えるほど肯定的な出来事が起こりはじめ、人生が好転していきます。


理解が深まれば『悪夢』や『いやなイメージ』もありがたく思える


 僕の場合は、「喜べる心」が身につき、ものごとを前向きにとらえられるようになりはじめたのと同時に、潜在意識が『不快なイメージ』を送りつけてくるようになりました。
 特に、『悪夢』は毎晩つづきました。

 でもそれは、良くない出来事が「現実の世界」に起こらないようにしてくれているがゆえに起っていたことなんですね。

 そう考えると、なんだかありがたく思えてくるではありませんか(笑


 このことは、すべての人にあてはまることではないと思います。
 潜在意識のなかに「不必要なイメージ」があまりない方には、起こらないでしょうからね。

 ですので、このお話は、
もし、『悪夢』を見たり、突発的に『不快なイメージ』がやってくるようになった場合は――」
 というアドバイスとして、ご参考いただきたいと思います。


おそれずに、ただ『幸せ』でいること


 好ましくない思考やイメージがやってきたとしても、気にせずにやり過ごしましょう。
 それは、現実ではありません。
 ゆえに、あなたがそれに同調しないかぎり『力』はありません。

 あなたに『力』をおよぼすことができるのは、

 あなたが『いま』、心にいだいている感情――

 そちらのほうなのですから。


『いま幸せ』のやり方
「好き」という言葉で『いま幸せ』になる
笑顔をイメージして『いま幸せ』になる
上機嫌なフリをして『いま幸せ』になる
→『いま幸せ』を実践して悪夢や不快なイメージを見るようになった場合は 当記事

この記事は、本条克明が以前に電子書籍として配信していた『〈いま幸せ〉を実践する方法』に掲載したお話を改訂したものです。



更新
2024年9月29日 文章表現を一部改訂。