当サイトにて、「好きなこと、やりたいことをやる」という生き方についてお話ししました。
※こちらをご参照ください
ですが現代では、
「自分の好きなことがわからない」
「やりたいことが見つからない」
ということでなやんでいる人のほうが多いと思います。
好きなこと、やりたいことを見つけるために
ページ内目次
『心』には、ふたつの心がある
日本語では、『心』を意味する言葉は『心』だけです。
ですが英語では、『マインド(mind)』と『ハート(heart)』というふたつの言葉で表現されています。
マインドは、思考や理性という意味の心。
ハートは、感情や感性をつかさどる心。
マインドは『脳』にあり、ハートは『心臓』にあると考えられてきたのですが、現代では感情も脳から生じているという説が有力になっています。
とはいえ、脳のなかで、理性に関する領域と、感情をつかさどる領域は、べつのところにあります。
つまり、「理性」と「感情」のふたつの心があるという考え方は、理にかなっているんですね。
マインドは、理性的に思考します。
そのため、
善-悪
正解-間違い
ということを判断基準にしています。
つまり「良い-悪い」で物事を判断しているんですね。
いっぽうハートは、感情や感覚で物事を判断します。
快-不快
それがハートの判断基準です。
つまり、「好き-嫌い」で物事を判断しているということです。
*
「自分の好きなことがわからない」というなやみの多くは、ハートが充分に機能していないことが原因です。
現代社会では、理性で感情を抑制することが求められています。
そのため、私たちは子供のころから感情を抑制するように訓練されています。
「自分の好みで判断するな!」
「良いか悪いかで判断しろ!」
「感情に流されるな、理性的になれ!」
このような価値観を植えつけられるのは、社会性を身につけるためです。
集団のなかで規律を守って生活をするには、必要なことなんですね。
ですが、その代償としてハートが抑圧されて機能しなくなるという問題が起こります。
「自分の好きなことがわからない」というなやみの根本的な原因は、ハートが機能していないことにあります。
「好き-嫌い」をつかさどるハートが機能していないのですから、自分の好きなことがわからないのは、とうぜんなんですね。
「好きなこと」、「やりたいこと」を見つけたいのであれば、何よりもまず、ハートを解放しなければなりません。
ハートを解放すれば、あなたの「好き」が明確になる
ハートを解き放つには、抑圧されて機能しにくくなっている感情や感性を呼び起こす必要があります。
うれしい
楽しい
おもしろい
ワクワクする
愛(いと)しい
好き
ありがたい
それらの肯定感情を、ハートからわきあがらせましょう。
心地よい
気持ちいい
気分がいい
美しい
きれい
かわいい
かっこいい
すごい
すばらしい
それらの肯定的な感覚や感性に、意識の焦点を合わせましょう。
それによって、あなたのハートは活発になります。
あなたの人生が「快=喜び」のあるものに変わります。
ハートが覚醒し、感情や感性が鋭敏になると、あなたの「好き」が明確になります。
あなたは、あなたの内側からわきあがる「好き」を、はっきりと自覚できるようになります。
「好き」のなかから「やりたいこと」を見つける
ハートが覚醒すると、あなたはいろいろなことに「好き」と感じるようになります。
あなたの「好きなこと」はひとつではなく、多岐にわたるはずです。
複数ある「好きなこと」のなかから、「これだ!」と感じるものを厳選しましょう。
- これにだったら人生を懸(か)けられる
- たとえ身内に反対されたり、人から見下されたりしても、これをやりたい
- これを探求・追求することが、おもしろくてたまらない
- これのためだったら、ほかのことは犠牲にできる
- これをやっているときは「自分は正しいことをやっている」という実感がある
そのレベルまで「好き」が深いものを、選びとりましょう。
それこそが、あなたの「やりたいこと」です。
*
ハートが覚醒していないことには、「好きなこと」や「やりたいこと」はわかりません。
まずは、ハートを呼び覚ますことが先決です。
また、それは幸せになるために不可欠なことです。
あなたの「喜び=快」は、あなたのハートによってもたらされるからです。
※関連しているお話
※ハートを呼び覚ます肯定暗示文(自己暗示文)