2018年6月26日火曜日

辞書は作家の必需品 辞書ソフトを活用する


 作家にとって「辞書(じしょ)」は必需品です。

 僕の場合、現在では辞書ソフトを活用しています。

 というわけで今回は、
「辞書ソフト(ATOK用)」
 について、お話しいたします。


作家と辞書


 僕が最初に辞書を使ったのは、小学1年生のときでした。

 小学校にあがる前から、マンガを中心に本を読んでいました。
 読んでいてわからない言葉があると、そのたびにどういう意味なのか、父に質問しました。
 かなりしつこかったと思うのですが、父は嫌な顔ひとつせずに、いつも丁寧(ていねい)に答えてくれました。

 ですが、小学校に入学すると、父はやさしい笑みをたたえながらおもむろに辞書(国語辞典)を本棚からとりだし、
「今日から、わからない言葉があったら自分で調べるようにしなさい」
 そう言って、僕に辞書を手渡しました。

 それ以来、読書をするときは辞書をそばに置き、わからない言葉があったら自分で調べるようになりました。


辞書を引く習慣が、文章力を高めてくれる


 子供の頃に「辞書を引く」という習慣を身につけたことは、作家という仕事をやるうえでとても役立っていると思います。

わからない言葉や気になる言葉があったら、そのままにしないですぐに調べる

 それを積み重ねることで語彙(ごい)が豊富になります。
 知識も増えていきます。
 それに何より『言葉』に対する感性がみがかれていきますよね、すぐに調べる習慣を身につけると。


辞書ソフトは、想像以上に便利だった!


 僕はいまでも、本を読むときには辞書(国語辞典)をかたわらに置いています。

 ですが、執筆をしているときはアナログの辞書(紙の辞書)は使っていません。
 辞書ソフトを活用しています。


 僕の場合、ワープロ・ソフトは『一太郎』を使っています。

『一太郎』ユーザーですので、入力システムはATOK(エイトック)です。

ATOKは株式会社ジャストシステムが開発・販売している日本語入力システムです。


 僕がはじめて『一太郎』を購入したのは2009年――
 それからしばらくして、
「ATOKに対応した辞書ソフトを買えば、執筆をしながら簡単に辞書が引ける」
 ということを知りました。

 そして、さっそくATOK対応の『明鏡国語辞典(めいきょう・こくごじてん)』を購入しました。

明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典 /R.4 for ATOK
(ATOK連携電子辞典シリーズ  ジャストシステム)


 国語辞典を目的に購入したのですが、このときに『ジーニアス英和/和英辞典』も一緒についてきました。

『明鏡国語辞典』、『ジーニアス英和辞典』、『ジーニアス和英辞典』は大修館書店の登録商標です。


 その後、2013年に音声読み上げソフトの「詠太」が欲しくて、プレミアム版(『一太郎2013 玄 プレミアム』)を購入しました。

 プレミアム版を購入したことで、
『デジタル大辞林 for ATOK』
 がついてきました(嬉

『大辞林(だいじりん)』は三省堂が発行する国語辞典。岩波書店の『広辞苑』とならぶ双璧と言われています。


 現在では、
国語辞典が2冊
英和辞典、和英辞典がそれぞれ1冊
 パソコンにはいっています。


 これがね……

 メチャクチャ便利なんですよ(笑

 言葉を打ち込んで変換したら、
 確定する前にキーボードの[End]キー(もしくは[Ctrl]+[End]キー)を押す――
 たったそれだけで、辞書が引けちゃうんです。

「辞書」という言葉を、辞書で調べてます(笑
【辞書】言葉を集めて一定の順序に配列し、発音・表記・意味・用法などを説明した本。辞典。字引。「-を引く」◇「辞典」のほか「字典」も含めていう。(明鏡国語辞典 for ATOK より)


 上のほうにあるタブをクリックすることで、辞書を切り替えることができます。


 日本語の場合、『大辞林』『明鏡国語辞典』があれば、ほとんどのことは調べられます。

 英語ではなんと表現するのか知りたいときは、『ジーニアス和英辞典』に切り替えるだけで調べることができます。


 英和辞典もあるので、英単語を入力して[End]キー(もしくは[Ctrl]+[End]キー)を押せば、日本語の意味も調べられます。



 これ、思っていた以上に便利です(嬉

 言葉を入力したら、[End]キーを押すだけ――

 速っ!

 実際に使ってみて、こんなに便利だとは思いませんでしたよ。
 あっという間に調べられるので効率がよく、時間を短縮できています

 助かるよなぁ、こういうの(嬉


作家は、手間をおしまずに辞書を引く


 当記事でご紹介した辞書ソフトはATOK用なので、入力システムがATOKではない方には、残念ながら対応していません。

 ですが、
「少しでも言葉に疑問を感じたら、すぐに辞書で調べる」
 という習慣は、作家や、作家を志す者には必要だと思います。

アナログ(紙)の辞書はぶ厚くて重いからイヤだ――
アナログ(紙)の辞書は文字が小さくて見づらい――

 そういう方は、ネットで調べるという方法もあります。
 調べたい言葉をネットで検索すれば、WEB上の辞書がでてきます。
 無料で辞書を活用できるのでオススメな方法です。

「文章を書きながらそのつど検索して調べるなんて、そんなの面倒(めんどう)くさいよなぁ」
 と思った人もいるかもしれませんが――

 でも、そういうこと言っちゃダメです(笑

 手間をおしまずに辞書を引く人は、日本語に対する感性が優れています
 言葉や文章に対して、ひと味ちがうものがあります。

 あなたが作家を志しているのであれば、辞書を引く習慣は絶対に身につけておいたほうが良いと思います。


辞書に関するほかのお話
辞書に載っている言葉が「正しい日本語」というわけではない

『一太郎』に関するお話
ワープロは作家のバディ(相棒) 作家の道具の筆頭はワープロ
音声読み上げソフトは誤字・脱字を解消する最強ツール



更新
2024年1月5日 記事内の広告を削除。リンクを追加。辞書ソフトの使い方の説明に(もしくは[Ctrl]+[End]キー)を追記。
2024年1月7日 リンクを削除。