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2024年11月26日火曜日

悪習慣を改善する自制心のアファメーション


 当サイトにて『快(喜び)』が大事であるという話をしてきました。

こちらをご参照ください


 もちろん、『快』があればなんでもいいというわけではありません。
 低次の快楽は、人を堕落へといざないます。
 酒、たばこ、薬物、食べ過ぎ、豪遊――それらは悪習慣となって、人生をむしばみます。

 そういった悪習慣は、自制心によってあらためる必要があります。

 今回は、
「誘惑に打ち克つ自制心のアファメーション」
 についてお話しいたします。


自制心のアファメーション


 アファメーションというのは、みじかいフレーズによる自己暗示文のことです。
 もとは「宣言」という意味の言葉なのですが、自分自身に宣言することが自己肯定暗示になるため「自己暗示文」という意味で使われています。




アファメーションの『型』とやり方


 次のようなフレーズが、おおもとの『型』になります。

「いまここで、これをスルーしたら、あとでいいことがある」
「いまここで、これをやりすごしたら、あとでうれしいことがある」

 この『型』をもとに、自分に合ったフレーズ(自分の心に響くフレーズ)を作成します。
 そして、できあがったフレーズを、誘惑におちいりそうになったときに心のなかで唱(とな)えます
 それによって、誘惑を乗り越えられる確率が格段に高くなります。


 たとえば、禁煙をしている場合は、次のようなフレーズをつくります。

************
「いまここで、これをやりすごしたら、1ヶ月で~円も浮かすことができる」

「いまここで、これをスルーしたら、肺がきれいになって、スタミナがつく」

「いまここで、これをやりすごしたら、ヤニ臭さがなくなって、人からの好感度があがる」
************

 たばこを吸いたい衝動がやってきたら、このフレーズを思い返します。
 なかなか衝動が去らない場合は、心のなかでくり返し唱えます。
 やがて、「たばこを吸いたい衝動」はおさまってきます。

 さらに、衝動がおさまるだけでなく、心地よい気分になることもあります。


『快』をもって快楽を制す


 一般的な禁煙のしかたの場合は、
「もうたばこはやめたんだ!」
「だめだ、絶対に吸わないぞ!」
 といったフレーズを思い浮かべてがまんしようとするのですが、それだと逆効果になる可能性が高いです。

 潜在意識は否定形が理解できないからです。
 そのため、こういったフレーズだと、潜在意識に『たばこ』や『吸う』というイメージを想起させることになり、かえってたばこを吸いたくなります。

「潜在意識は否定形が理解できない」については、こちらをご参照ください


 誘惑にまけないようにするには、潜在意識に『たばこ』や『吸う』というイメージからはなれてもらう必要があります。
 そしてその方法が、「自制心のアファメーション」です。

 このアファメーションを唱えることによって、
禁煙が成功したあとの「いいこと」
禁煙が成功したあとの「うれしいこと」
 そちらのほうを潜在意識にイメージさせることができます。

『たばこ』から、禁煙がうまくいったあとの『いいこと』に意識の焦点(しょうてん)が切り替わると、潜在意識は「禁煙後に手にはいるうれしいこと」をイメージします。

 潜在意識が味方になれば、あとは楽勝です。
「たばこを吸いたい」という衝動は、消えてなくなります。
 さらに、禁煙後の「いいこと」や「うれしいこと」を潜在意識がイメージするので、心地よい気分(快)になることもあります。


「いまここで、これをスルーしたら、あとでいいことがある」
「いまここで、これをやりすごしたら、あとでうれしいことがある」

 このアファメーションの『型』は、自制心が求められるほとんどすべてのケースに応用できます。
 私自身、このアファメーションを使って酒やたばこをやめています。

 そして、このアファメーションの原理は、とてもシンプルです。

 目先の快楽よりも、もっと価値のある喜びのほうに意識の焦点を合わせる――
 つまり、高次の『快』によって低次の「快楽」を制しているんですね。


習慣を改善するときは60~70パーセントぐらいできれば成功


 禁煙、禁酒、ダイエットのように、これまでの習慣を変えるには、
「完璧な達成を目指さないこと」
 それが成功の鍵になります。

 潜在意識には「現状を維持しようとする」という性質があります。
 現状(習慣)を変えようとすると、潜在意識が抵抗するんですね。

 そのため、「自制心のアファメーション」を実践(じっせん)しても、誘惑にまけてしまうことがあります。

 それは、受け入れましょう。

 習慣を改善させる場合は、60~70パーセントぐらいの達成率で成功と言えます。

 年月をかけて身につけた習慣を変えるのですから、相応の時間がかかるのはとうぜんです。
 うまくいかなかったり、誘惑にまけることがあったとしても、そこであきらめてはいけません。
 60~70パーセントぐらいの成功に満足しながら、あせらずに、根気よくつづけるように心がけましょう。


習慣を改善するほかの方法

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