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2024年11月20日水曜日

みずからネガティブ(不快)になることでポジティブ(快)になる技法


 前回の記事で、
「『喜び(快)』と『苦悩(不快)』の感情は一体であり、ときどきネガティブになることも必要である」
 ということについて、お話ししました。

こちらをご参照ください


 人間の心は『快』と『不快』のあいだを揺れ動くようにできているため、ずっと『快』のままでいることはできません。
 人間の心はもともとネガティブバイアス(否定にかたよる性質)であり、かならず『不快』になるようにできています。
 そして、ときどき『不快』になることによって、より深く『快』を味わうことができるようになります。

 今回は、この両極の揺れ動きを利用して『快』になる方法をご紹介します。

 つまり、
「みずからネガティブになることで、ポジティブになる」
 というテクニックです。


ネガティブになることでポジティブになる技法


 ページ内目次


技法のやり方


 誰にも邪魔(じゃま)をされない時間と場所を確保します。
 1時間ぐらいとれると良いのですが、30分でも、15分ていどでもかまいません。

 次にタイマーを用意して、全体の時間の三分の二の時間にセットします。
 1時間の場合は40分、30分の場合は20分、15分の場合は10分といった感じです。
タイマーがなかったり、時間を決めないでやりたいという場合は、タイマーを用意しなくてもだいじょうぶです。


 タイマーをスタートさせたら、第一段階のはじまりです。
 おもいっきりネガティブになりましょう

弱音(よわね)をはく――
愚痴(ぐち)をこぼす――
悪態(あくたい)をつく――
口汚く罵(ののし)る――
不満をぶちまける――
怒り、わめく――
なげき、悲しむ――

 おそれ、怒り、悲しみ――ネガティブな感情をみずからあおって、吐きだしましょう。
 誰も見てはいません。
 遠慮なく、とことんネガティブになりましょう。


 もし、うまくネガティブになれない場合は、ネガティブな感情をあらわすシンプルな言葉をつぶやきます

「きらい」
「いやだ」
「つらい」
「苦しい」
「こわい」
「頭にくる」
「腹が立つ」
「悲しい」
「ダメだ……」

 どれかひとつだけでもかまわないので、ネガティブな感情をあおる言葉を時間までつぶやきましょう。

 タイマーが鳴ったら、第一段階の終了です。


 第二段階は、残りの時間を使います。
 1時間の場合は20分、30分の場合は10分、15分の場合は5分といった具合に、タイマーをセットします。
第一段階でタイマーを使わなかった場合は、タイマーを用意しなくてもだいじょうぶです。


 タイマーをスタートさせたら、今度はおもいっきりポジティブになります

「だいじょうぶ」
「うまくいく」
「いいこともある」
「よし!」
「やった!」
「できる!」
「私は、日々、ますます、良くなっていく」

 心に『快=喜び』がわきあがってくるように、意識的にポジティブな言葉を口にだしましょう。
 笑顔でやると、より効果的です。
 誰も見てはいません。
 おもいっきり笑顔でおこないましょう。


 もし、うまくポジティブになれない場合は、ポジティブな感情をあらわすシンプルな言葉をつぶやきます

「うれしい」
「楽しい」
「おもしろい」
「ワクワクする」
「好き」
「愛(いと)しい」
「ありがたい」

 どれかひとつだけでもかまわないので、ポジティブな感情をあおる言葉を時間までつぶやきつづけます。

 それでもうまくいかない場合は、「好き」「大好き」という言葉をくり返し唱(とな)えてみましょう。
 それによって『快』の感情を呼び起こすことができます。
 なぜなら、すべてのプラス感情は、突きつめると「好き」という感情がもとになっているからです。

 タイマーが鳴ったら、終了です。


 タイマーを使わずにおこなう場合は、感覚(だいたいの時間)でやりましょう。

  • 第一段階で、意識的にネガティブになる
  • 第二段階で、意識的にポジティブになり、『快』の状態で終わる

 そのプロセスが守られていれば、正確な時間にこだわる必要はありません。


技法をおこなうときの注意点


 この技法を実践(じっせん)するときの注意点は、
「かならず、最後はポジティブになって終わる」
 ということです。

 この技法は、
「最初にネガティブな感情(不快)を引きだし、表出した感情の流れの向きを変えてポジティブ(快)になる」
 というものです。

 第二段階の「ポジティブになる」を省略すると、ネガティブな感情から抜けだせなくなり、否定の連鎖におちいる可能性があります。
 最後はかならずポジティブ(快)で終わるようにしましょう。


みずから意識的におこなうことに意味がある


 人の心は、『快=喜び』と『不快=苦悩』を交互にくり返すようにできています。
 その性質を利用して、みずから意識的に『不快』から『快』の動きをつくりだすのが、この技法の目的です。

「みずから、意識的に」というのが、重要なポイントです。

 みずから意識的にネガティブになることで、わきあがってくるマイナス感情に巻き込まれることなく、感情をコントロールできるメタ(高次の)視点をたもつことができます。

 また、ネガティブな感情から逃げずに立ち向かう人は、『不快』を感じにくくなり、替わって『快』を感じやすくなります。

こちらをご参照ください


「みずから、意識的に」という部分が、とても大きな意味をもっています。
 この技法を実践すれば、心が落ち込んだりネガティブな感情がやってくる前に、先手を打つようにして『不快』の時期を過ぎ去らせることができます。

 感情のバランスをたもち、『喜び』がメインの生き方をするための参考になさってみてください。


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更新
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