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2024年5月26日日曜日

うつになりやすい気質(性格)は変える必要なんてない!


 うつになりやすい人の気質(性格、特徴)として、次のようなことがあげられています。

  • まじめ
  • 責任感が強い
  • 妥協(だきょう)をしない完璧主義

 そして、精神科医やカウンセラー、心理学者の多くが、うつの人に対してこれらの気質(性格)をあらためるように指導しているのですが……。

 私は過去にうつになり、そこから立ち直った経験があります。
 その経験から知り得たこととして、私は次のように断言します。

「うつになりやすい気質(性格)は、何ひとつ変える必要はない!」


うつになりやすい気質は、変えないほうがいい


 私がうつになったときも、「うつになりやすい気質」と言われていることを、あらためるように言われました。
 また、うつに関する書籍やネットの記事にも、あらためるように書いてあるのをたびたび目にしました。

 そのため「うつになりやすい気質」と言われていることを、ひとつひとつあらためようと努(つと)めました。

 そして、身をもってわかったことは、
「うつに対して効果がないどころか、むしろ逆効果になる」
 という現実でした。


気質(性格)を変えようとすると逆効果になる理由


 うつの人は、自己否定感にさいなまれています。

  私はだめな人間だ――
  私の何もかもがまちがっている――
  私は何をやってもうまくいかない――

 そういった否定感にとらわれ、自己否定の連鎖におちいっている状態が「うつ」と呼ばれているものです。

 そのような自己否定感にさいなまれている人に対して、
「あなたの気質、あなたの性格はまちがっている。それはあらためなくてはいけない」
 と指導することは、正しいと言えるのでしょうか?

 自己否定におちいっている人が自分の気質や性格を否定されたら、ますます自己否定感にとらわれるとは思いませんか?


 実際、私はうつになっていたときに、自分の気質(性格)を変えようとしたことがあります。
 その結果、私のうつは、ますますひどくなりました。

 自分の気質(性格)を変えようとする行為は、自分の気質(性格)に対する全面否定が前提になっています
 自分に対する全面否定を、みずから行動でしめす――それが、自分の気質(性格)を変えようとする行為です。
 それは自己否定感をあおる行為であり、うつを悪化させる可能性があります。

 私の場合は、まさにそうでした。


うつの本当の原因


 うつになっている人に対して「うつになりやすい気質(性格)」を変えるように説く人たちは、「気質(性格)がうつになる原因である」ということを前提にしています。
 ですが、その前提は正しくありません。

  まじめ
  責任感が強い
  妥協をしない完璧主義
 そういう気質(性格)の人が否定の連鎖におちいり、強い否定感にとらわれた場合は、「うつ」という症状になる――
 それが真実です。

 つまり、原因はその人の気質(性格)にあるのではなく、否定の連鎖におちいったことによる「強い否定感」にあるということです。


 必要なのは、「強い否定感」にとらわれている状態からぬけだすことです。
 私の場合は、肯定感(喜び=快)を呼び起こし、その肯定感を潜在意識に植えつけて養うことで、否定感からぬけだし、うつを克服しました。

その方法については、こちらをご参照ください


「うつになりやすい気質」で私は念願をかなえた!


 うつになりやすい人の気質(性格、特徴)としてあげられていることを、あらためて見てみましょう。

  • まじめ
  • 責任感が強い
  • 妥協をしない完璧主義

 これって、良くないことでしょうか?
 良くないどころか、人として好ましいことであり、「美徳」とさえ言えることではありませんか?

 これらはみな、努力してでも身につけるべきことだと言えます。

 私の場合もそうです。
 私はもともとなまけ者だったのですが、若い頃にプロボクサーを志(こころざ)し、そのときに「まじめに、責任感をもって取り組み、完璧を目指して妥協しない」という精神を養いました。
 このときに身につけた気質のおかげで、私は念願をかなえることができました。

当サイトの管理人・本条克明は、元プロボクサーです。


 その気質は、いまも変わらないどころか、年を重ねるごとに強くなっています。
 そのおかげで、私はいまこうして作家活動をすることができています。
 クリエイター(創作家)にとって、
「まじめであること」
「責任感があること」
「(創作に対して)妥協しないこと」
 それらはみな不可欠なのですから。


あなたの気質は、すばらしい個性!


 もし、あなたが「うつになりやすい気質だ」と言われても、あなたのその気質、あなたのその性格を、変える必要はありません。
 何ひとつ変える必要はありません。

 それらはみな、あなたの個性です。
 誇(ほこ)るべき、あなたの個性です。

 まじめで、責任感の強いあなたは、人から信頼されます

 ものごとに対して、完璧を目指して妥協しないあなたは、多くのことを達成します

 そして、あなたは、たくさんの人に好かれます

 まじめで、妥協することなく、責任感をもって取り組むあなたは、
「愛すべき人」
 そのものだからです。



うつに関するほかのお話

本条克明がうつを克服した方法(肯定暗示法)
 

更新
2024年5月27日 文章表現を一部改訂。
2024年5月31日 文字の拡張のミスを一ヶ所修正。文章表現を一部改訂。
2024年6月17日 リンクを追加。
2024年7月8日 リンクを追加。
2024年7月21日 ラベル(うつを克服した話)を追加。